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壁に背中を合わせて姿勢を作ってはいけない理由とは?

良い姿勢の一つの指標として「壁に背を向けて立ち、踵・お尻・背中・後頭部を壁につける」というものがありますが、果たしてこれで本当に良い姿勢は出来上がるのでしょうか?

今回の記事では、この姿勢の整え方の問題点を指摘しつつ、どのような姿勢が良い姿勢の指標となるのかを紹介していきたいと思います。

本来、良い姿勢は感覚的に捉えるべき

良い姿勢の感覚は本来、外的なモノに頼って身につけるべきものではありません。その外的なモノがないと良い姿勢となっているかどうかがわからないからです。

THE コツ™️ TRAINING では、下記の記事にある方法を最も推奨しておりますが、初めのうちはこれも鏡で確認してみたり、他人からの指摘を必要としたりします。

ただこれらの感覚だけを頼って自力で良い姿勢を身に付けようと思うと、いつもの感覚との違いに「本当にこれで良いのか」と不安になりやすいため、「これが正しいのだ」と確認するための指標があると確かに便利です。

では何を指標にすれば良い姿勢出来上がるのでしょうか?

壁を利用するデメリットとは?

壁を使用して姿勢を整える方法をおすすめしないのは、壁を利用する場合、各人の背中やお尻の肉づきの違いで差が生まれてしまうからです。

例えばお尻の筋肉が発達している方が、壁に背を合わせて立とうとするとどのようなことが起こるでしょうか?

発達したお尻により骨盤が壁から離れてしまい、その状態で踵と背中を壁に合わせようとすると下腹部が前に出て反り腰に近い姿勢となってしまいます。本来上図の青いラインで姿勢を整えるべきところ、黄色いラインに無理に添わせるような状態となるのです。

また壁に身体を押し付けるような背中の力は、本来の立ち姿勢には必要なく、背筋を伸ばそうと力を入れ過ぎた姿勢を身につけてしまう危険も孕んでいます。

仙骨・胸椎・後頭骨を合わせよう!

姿勢を整えるということはすなわち、背骨の配列を整えるということに他なりません。筋肉に力を入れて背筋を伸ばすことが、姿勢を整えることではありません。

筋肉のボリュームに邪魔をされず、しっかりと骨に沿って姿勢を整えるのに有効な場所は『仙骨・胸椎・後頭骨』の3カ所です。

この3カ所に沿うように一本の棒を当てることで、良い姿勢の指標を得ることができます。

棒がない場合、『柱の角』『壁の角』を利用するのも効果的です。

冒頭の写真は、壁ではなく柱の角でした。

ストレッチポールに寝転びながら身体をほぐすことで姿勢を整えることをオススメするのもこのような理由からでもあります。

良い姿勢を保ちながら動くコツ

さて、踵に体重を乗せながら、棒に背骨を沿わせて良い姿勢が取れるようになれば、あとはこの姿勢を保ったまま動く感覚を身につけることができれば、姿勢が崩れる可能性が非常に少なくなります。

その方法とは、上記の3点に棒を当てた状態のまま立ち座り、歩いたり、目的とする動作を行なうという非常にシンプルなものです。

しかしこの感覚に慣れ親しんでいないと、動きはぎこちなくなりやすく3カ所のうちのどれかが棒から離れてしまいやすくなります。

棒が背中から離れずに動き続けられることを目指して下の動画のエクササイズに取り組んでみましょう。

Move along the stick on your back

※ 【Move along the stick on your back [良い姿勢を保ちながら自由に動く方法]- Full ver. -】の動画視聴料は【¥110(税込)】となります。

動画視聴をご希望の方は、THE コツ™️ TOOLs オンラインショップから¥110分の動画視聴チケットをご購入ください。
ご記入くださったメールアドレスへ動画視聴可能なURLをお送りします。

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堤 和也

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