完全にカラダをリセットできる！長時間椅子に座った後の「背中のゆるめ方」

普段から長時間、椅子に座り続けることで身体を壊してしまっていませんか？

立ち続けているのと同じように、座り続けていることも身体にとっては負担の大きなものです。

適宜、立つ、歩く、寝転がる等できるのが理想ですが、それだけでは解消できない身体の硬さや姿勢の崩れを取り除くためには、崩れやすい姿勢の特徴を理解し、それに合わせて対処することが必要です。

公的な場所での実施はなかなか難しいかもしれませんが、自宅で仕事や勉強をしていて自分自身で調整が可能であれば、是非とも今回ご紹介する運動に取り組んで姿勢を調整する癖を身につけましょう！

座り続けて最も崩れやすい姿勢とは？

いわゆる「猫背」と呼ばれる姿勢です。

頭が前に飛び出し、アゴが上がり、背中は丸くなり、肩が前に出て、お腹には力が入らず縮んで潰れ、尾骨に体重がのる。

猫背姿勢は、このように背骨の湾曲が強く、上半身が縮んだ状態となります。

このような姿勢からリセットするためには、背筋を伸ばそうと下手に背中に力を入れて身体をより硬くしてしまうのではなく、強くなった湾曲を重力を利用して引き伸ばし、力を抜いた状態で湾曲の小さいS字カーブに近づけることが肝要です。

最強のツールはストレッチポール

ストレッチポールは、背骨に沿わせて寝転がることによって、背骨の湾曲を適切な位置関係に整えてくれる働きがあります。近年かなり認識が広まり類似品もたくさんあるのですが、おすすめはやはり正規品のものです。

LPNのストレッチポールは耐久性も高く、私自身、本記事執筆時点で既に10年近く愛用していますが、購入当初と見た目も使用感もほとんど変わりません。

①とりあえずポールに寝転がる

何も動く気になれない場合でも、とりあえずストレッチポールに寝転がりましょう。それだけでも余計な力が抜け、背骨周りのコンディションが整いやすくなります。

②揺れる

ストレッチポールの上で揺れると、ストレッチポールから圧が加わる部分が変化しながら背骨が動くことで、一つ一つの関節の動きをひき出しやすくなります。

③深呼吸をする

深呼吸をするということは、肋骨が開閉する動きを大きく引き出すということ。

肋骨はすべて胸椎につながるため、肋骨の硬さは胸椎の硬さにも直結します。逆に肋骨の柔軟性が高まると胸椎も緩みやすくなるのです。

深呼吸は同時に、仕事や勉強に熱中しすぎて交感神経優位な緊張状態から副交感神経優位のリラックス状態に変えてくれます。

④両手を上げる

バンザイをするように両手を上げると、肩甲骨や鎖骨、さらに肩関節周辺の筋肉を介してさらに肋骨を開くように作用します。深呼吸で柔らかくなった肋骨の柔軟性をさらに引き出し、胸椎も柔らかくなることに加え、縮んで硬くなりがちな『腹筋』も大きくストレッチしてくれます。

⑤横向きに転がす

最後に、腰（腰椎）部分から首の付け根（上位胸椎・下位頸椎）の辺りまで位置を変えながらゴロゴロと転がしてみましょう。

ストレッチポールがよりダイレクトに背骨の突起部分（棘突起）にあたり、後方へ飛び出した背骨を中に仕舞い込んでくれます。

上記5つのエクササイズは、すべて下記の動画で動きを確認することが可能です。

Reset Spine on the StretchPole®︎

※ストレッチポール®︎及びStretchPole®︎は株式会社LPNの登録商標です。

整った背骨をキープして座り続けるには…？

姿勢良く座り続けるためには、『坐骨感覚』を頼りに姿勢を修正し、骨盤の動きを中心に椅子の上で動けることが重要です。

そのような姿勢の取り方、動き方を身につけることを目的として開発されたのがこちらの椅子です。

坐骨感覚を頼りに、いい姿勢が取りやすくなる反面、お尻にもやや痛みを感じやすくなります。しかしその感覚は、いい姿勢が取れている証拠であると同時に、長時間座り続けてしまっていることを教えてくれているサイン。痛みが出てきたら椅子から離れることができ、適宜身体をリセットさせる癖を身につけることもできます。

いい姿勢が取れていると、悪い姿勢よりも身体への負担が少なく疲労しにくいのは間違いありませんが、それでも同じ姿勢で居続けるということは、冒頭でも述べたように負担の大きいものです。

是非THE コツ™️ チェアシリーズで良い座位姿勢をキープし、疲労すればストレッチポールを利用して身体をリセットすることで、痛みなく、常に快適な体で仕事や勉強に熱中できる習慣を身につけてくださいね。

THE コツ™️ TRAINING
堤　和也