逆上がりができるようになるために必須の能力は、
『脇・肘』
『みぞおち(お腹)』
『股関節』
の3つ。
この3つが使いこなせるようになるための遊びや運動のコツは、下の記事でまとめましたが、
実際に鉄棒で逆上がりをする際にサポートするにはどのように行えばいいのか?
THE コツ™️ TRAININGが最もおすすめする方法をご紹介します。
①勢いをつけずに行う
初めから勢いまかせでばかり行おうとすると、なかなかうまくいきません。
『脇・肘』『みぞおち(お腹)』『股関節』がつかこなせる身体づかいとはどのようなものか?を、まずはゆっくりとした動きの中で身につけましょう。
勢いをつけて練習を行うのはそれからです。
②両脚を空に向かって高く持ち上げる
まず鉄棒にぶら下がったら、両脚を空に向かって高く持ち上げてみましょう。親の支えによって引き上げてもOKです。支える場合には、子どもが力を入れていることを感じながら、なるべく最小限のサポートで行うようにしましょう。
両手で鉄棒を握ったら、最初の声かけは手を差し出して「ここまで足を持ち上げておいで」です。
最終的に両脚を持ち上げる高さは、「両脚の付け根(股関節)が鉄棒の位置に来るまで」。その位置まで上げられない場合は、大人がサポートして足を持ち上げる方向を誘導してあげたり、足を引き上げてあげましょう。
このとき両脚を持ち上げる力は、『脇・肘』『みぞおち(お腹)』『股関節』のすべてを利用します。
③両足を手前に引いて、股関節部分で身体を折りたたむ
両脚の付け根(股関節)が鉄棒の位置に来たら、両足を手前に引き寄せて股関節部分で身体を折りたたみ、股関節を支点に鉄棒にぶら下がれるような状態を作ります。
④アキレス腱部分から踵を支える
股関節を支点に鉄棒にぶら下がる状態ができれば、アキレス腱に近い部分から踵を支えます。
これにより、股関節を支点に身体を引き上げる「力点」をつくることができ、背筋に力が入りやすくなります。上半身を引き上げられれば、逆上がりの動きの完成です。
この①〜④までの内容を逆上がりができるようになるまでの間、繰り返し続けましょう。
一度に何回も行う必要はありません。お子様の興味・やる気の持続する範囲で少しずつ習得していきましょう。
動きに慣れて、親のサポートの割合が小さくなってきたら、徐々に自分自身の力で地面を蹴る勢いを使いながら逆上がりの練習に取り組めるとより効果的ですよ。
是非今回の記事を参考に逆上がりの練習に取り組んでみてくださいね。
THE コツ™️ TRAINING
堤 和也