「股関節が硬くてストレッチもトレーニングもなかなかうまくできない…」
という方は必見。
そんな方はストレッチやトレーニングよりもまず、関節周辺の筋肉の力を抜き方を知ることが第一です。
ではどうやって力の抜き方を知れば良いのか?
その第一歩となる最も基礎的な部分を今回の記事でお伝えします。
なぜ股関節がカチカチになるのか?
股関節が硬くなっている原因は、関節の変形でもない限り「股関節周辺の筋肉」がその原因です。
ではその筋肉が硬くなる原因とは何なのか?その詳細については下記の記事で詳しくご説明していますので、ご興味のある方は是非覗いてみてください。
筋肉の硬さが長期化、慢性化していると、運動だけではその硬さを取り除けない場合がありますが、短期的に出現した硬さは比較的容易に取り除くことが可能です。むしろ、短期的な段階で取り除いておかないと、後々になって身体の硬さが自力で取れないことにもつながるので注意しましょう。
股関節が硬くなる一番の要因は、「股関節周辺の筋肉をうまく使いこなせていないこと」です。
「うまく使いこなす」とは、必要最低限の筋収縮によって動作が遂行され、筋収縮が不要な場面ではすぐに脱力できるような動きができるということ。
逆にうまく使いこなせていない状況とは、必要以上の筋収縮が引き起こされ、筋収縮が必要ない場面でも脱力できず力が入りっぱなしの状態が不必要に長く続くような動きをしてしまっているということです。
股関節がうまく使いこなせていない姿勢や動作の例として、
・ヒザ、太もも前に過剰に負担をかける動きをしている
・姿勢が悪い(ガニ股・内股姿勢、反り腰・円背姿勢などの癖がある)
・踏ん張ったときに膝が内に入りやすい
・下腹部に力が入っていない etc…
と様々です。
このうまく使いこなせない状況で過剰な筋収縮が続き、力が抜けなくなり(コリ)、筋肉とその周辺組織とが引っ付き(癒着)、身動きが取れなくなることで「伸びにくく」「縮みにくく」なり、結果関節の動きが狭く、筋肉にもうまく力が入らず「硬い」という状況に陥るのです。
急に身体がうまく使いこなせるようになることはまずないので、動きの癖の強い段階では、なるべく早くコリの存在に気づき、運動を通して早期にコリを取り除いておく必要があります。
ストレッチよりも大切な「力を抜く」という作業
股関節の硬さを取り除き柔軟性を高めるために、股関節のストレッチと、股関節を適切に使いこなすためのトレーニングは必須です。しかし、ストレッチとトレーニングだけではなく、その合間にやるべきことがあります。
それが力が入りすぎた股関節周辺の筋肉の「力を抜く」という作業です。
股関節が柔らかく、しなやかに使いこなせるようになるまでの間は、元々の癖で過剰に力を入れすぎてしまい股関節周辺は硬くなりやすい場合がほとんどです。
また股関節が使いこなせるようになっても、その状態からさらにレベルアップを図ろうとすると、どうしても負荷が高まることで筋肉痛が生じ、筋肉痛は同時にコリも引き起こします。
※コリとは筋肉の異常収縮状態です。
このコリを早い段階で取り除くために必要なのが、力を抜くという作業なのです。
普段から力を入れすぎている場合、そもそも力が抜けている状態がどのようなものかが頭で理解できないことが多々あります。「力を抜け」と言われても、どうすればいいのかわからない。
そのような場合には、まず下のような動きを繰り返し、楽に関節を動かせる状態とその感覚を身につけましょう。
股関節の筋肉の緩め方
股関節の力を抜くために必ず頭に入れておきたいのは、股関節がどのような位置にあって、股関節を動かすとどこがどのように動くのかをしっかりと認識しておくこと。
それを前提に、股関節周辺の筋肉が収縮と脱力を繰り返す運動(反復収縮)に取り組むと効果的です。
股関節の場所と動きを簡単にイメージしながら下の3つの【股関節を緩める基礎エクササイズ】に取り組みましょう。
Hip Release – basic 3 –
今回の動画は【無料】です。
股関節周辺のトレーニングやストレッチの合間のケアの一つとして是非行ってみてくださいね。
THE コツ™️ TRAINING
堤和也