イメージとしては「膝カックン」
「膝カックン」とは、膝を伸ばして立っている人の後方から「不意に」膝を前に押し出すように力を加えた場合に、膝の力が抜けて崩れ落ち、転びそうになるような一種のイタズラです。
この膝カックンをされたことのある人なら理解できるかと思いますが、「膝を抜く」動作はこの膝カックンのときの感覚に少し似ています。
単純に膝カックンされた場合は膝での支えが「不意に」瞬間的に失われ下方に崩れ落ちますが、カクンと「意図的に」膝を前方へ抜いた状態をつくり出すことで踏み込みの原動力を得ることができるようになるのです。
踵と膝のつながり
踵を押し出せば膝が前に出る。
足首から膝までは脛骨と腓骨の2本の骨で成り立っています。踵骨はその真下にあり、踵が持ち上がるとその力はダイレクトに膝へ伝わります。

膝が伸びている状態であれば背伸びするような動きとなり重心が高まりますが、重心を上げずに膝・股関節の動きで受け流すと膝が前に押し出されるような動きとなります。


踵を落とすことで初動の推進力を生み出す
上記の踵で膝を押し出す動きとは真逆ですが、初動(動き始め)のタイミングでは軽く踵を上げた状態から踵を地面に向かって落とすことで前進するための推進力を得ます。この「踵を落とす」ための原動力となるのは『抜重』です。

足関節(足首)の距骨を中心に踵が下がる動きで脛骨(スネ)が前方に傾きます。脛骨が傾き膝が前に抜けることで重心が前下方に移動し、前足部(つま先)に強い圧が生じます。この状態から瞬間的に素早く踵を押し出すことで強い推進力を得るのです。つまり「膝を抜く」動作は、『踵を落とす』の『踵を押し出す』真逆の動作を扱いこなせてこそ成り立つものなのです。