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歩行とは「片脚立ちの連続」で成り立つ。

歩くという動作を考えてみたときに、「片脚立ちの連続」と聞いてピンと来る方は少ないのではないでしょうか?多くの方は「歩く」と聞くと両脚を前後に開いて地面に足を着いている状態を思い浮かべるのではないかと思います。

しかし実際の歩行周期においては、両脚が地面についている時間はほんの約20%で残りの約80%は左右どちらかでの片脚立ち状態です。

この片脚立ちが上手く取れるようになることが歩く上でどれだけ重要なのかはこの数字を見るだけで明らかですね。

今回の記事では片脚立ちがうまく取れないとどのような歩き方になってしまうのか?片脚立ちが上手く取れるようになるためにはどのように取り組めば良いのか?をお伝えします。

歩行周期とは?

歩行周期(gait cycle)とは、歩行中の一連の足の動きを指し、一方の足が接地してから再び同じ足が接地するまでの過程を1周期として捉えます。

歩行周期には両足が地面に接地している両脚支持期(両脚立ち)と、一方の足だけが地面についている片脚支持期(片脚立ち)があり、両脚支持期は全体の 20% 程度で、それ以外の約80% は片脚支持期にあたります。

片脚立ちがうまく取れない人の歩き方とは?

お尻を振って歩く

片脚立ちがうまく取れないと、足に対して骨盤が外へ飛び出しやすくなります。左右の足を踏み出すたびに、骨盤が左右交互に飛び出すため、歩いているとお尻を振って歩いているように見えます。

O脚で歩く

骨盤が外に飛び出すとその動きにつられて太ももが外に向かって開くような力が加わります。足の位置が変わらずに、太ももが外に開くと骨の位置関係(アライメント)としてはO脚の状態となります。

つま先を外に向けて歩く

本来膝のお皿(膝蓋骨)の向きとつま先の向きは一致しているのが正常であるため、つま先が外を向くと、膝も外を向くようになります。

進行方向に対して膝が外を向くことで、重心が左右に大きく動くようになってしまうのですが、その重心移動を膝と足首の動きで制御しやすくなるというメリットではないメリットがあります。

本来は股関節・骨盤で左右の重心移動をコントロールすべきなのですが、それがうまく行えない場合膝と足首を使って何とかコントロールしようとするのです。結果的に膝と足首を傷めやすくなってしまい、変形性膝関節症の方が膝だけでなく足首も固くなっているのはこのような理由によるものでもあります。

※ちなみにつま先が外を向いているのに膝蓋骨が真正面を向いている場合はX脚の状態となります。

靴底の外側が減る

上記のような歩き方になっていると靴底でも特にカカト寄りの外側が減りやすくなります。

・つま先が外を向いた状態でカカトから接地することで靴底の外側が擦り減る
・重心が外側に寄ることで靴底の外側が擦り減る

大きくはこの2つの理由で靴底の外側が減るのです。

片脚立ちのコツ

骨盤を外側へ逃さず、
脚をO脚にせず、
つま先を外に向けず、
靴底の外側を擦り減らさないように歩くために必要がなのはどれも「片脚立ちが上手く取れるようになること」です。

片脚立ちが上達するには、

①カカト重心
②つむじを高く
③上下に伸びる意識
④ヒザ・みぞおちの脱力

の4つのポイントを必ず押さえておく必要があります。その4つのポイントを以下の記事で詳しく解説していますので、動画も合わせて是非ご確認ください。

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カラダ Design Lab.
代表 堤 和也

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