空手の形や組み手の練習を行う中で、
「突きが弱い」
「手首を曲げるな」
「真っ直ぐ突け」など
と指摘を受けたことはありませんか?

今回の記事では、これらを解消するために有効な『拳立て』の方法をお伝えします。
子どもは拳に力を加えたことがない
お子様が伝統派空手をしている場合、そもそも力強く相手を突くという経験が非常に乏しい場合がほとんどです。
殴る蹴るの喧嘩をしていないという点では非常に健全なのですが、実際の格闘をベースに作り上げられている空手では、その経験の無さが弱さとして見えてしまいます。特に、「握りが弱い」「親指を握り込む」「手首が曲がる」「肘を伸ばし切る」というのはどれも力の伝わりが弱いだけでなく、自身も怪我をする可能性のある手・腕の形です。

ミットを突いていても、なかなか強くならない場合には、腕そのものの弱さだけではなくもう一つの問題があります。
強い突きには体重が乗る
強い突きは手・腕だけで作り上げるものではありません。足から体幹を伝わり、それが余すことなく拳の先にまで素早く鋭く伝えられている突きが強い突きです。
このとき拳の先には体重以上の力が加わります。つまりそもそも拳で体重が支えられないようでは強い突きは生まれないのです。

体重を拳の先で支えながら行う拳立てはそのような経験の無さを補う非常に良いトレーニングなのですが、一つ難点があります。
そもそも腕立て伏せできない
子どもは腕立て伏せ自体がそもそも行えない子が多いという状況があります。そんな中で拳立てをしようもんなら「できない!」と諦めて、取り組むことすらしようとしないかもしれません。
ではどのように拳立てを取り入れていけば良いのでしょうか?
以下の動画でその方法を確認してみましょう。
Fists Push Ups ー 子どもでも出来る拳立て ー
全て取り入れる必要はありません。
ここまでなら出来るというところまででOKです。最初はプランクの形になるだけでもしんどいかもしれません。無理をしないように気をつけましょう。
まず厚手のタオルを準備し、手のひらサイズ程度に折りたたみ拳の下にクッションとして設置しましょう。
突き編
①まずは拳の形でプランクの姿勢を取るところから始めましょう。※首を長く保つのがコツです。
②プランクの形から少し弾んで、地面を押すように力を加えます。
③ ②の感覚を保ったまま、拳で足踏みするように左右交互に持ち上げます。※難しい場合はヒザを着いて行いましょう。
引き手編
①うつ伏せに寝た状態で、両手を引き手のポジションに置き、地面を押すように力を加えてみましょう。
② ①の感覚が掴めたら、そのままお腹を持ち上げてみましょう。 ※頭・胸を上げて上体を反らせないのがコツです。難しい場合はヒザを着いて行いましょう。
上級編
突き編・引き手編ともに、地面を押す力を使って全身が跳ねるように跳び上がってみましょう。いきなりは難しいですが、これが出来るようになると力強さに瞬発力が上乗せされた突きが出来るようになります。
最後に
拳も痛いし、しんどいし…というイメージが先行しがちな拳立てですが、要素を切り分けながら実施することで、現在の身体に合った形で行うことが出来るようになるだけでなく、段階的に負荷を調整することが可能となります。
空手の上達には欠かせない突きの強さ。これを機に拳立てに取り組み上達を目指してみてくださいね。
身体の扱い方が上手くなると、拳立てをしてもそれほど拳に負担がかからず行えるようになりますよ。
THE コツ™️ TRAINING
堤 和也