
扁平足と聞くと、足だけの問題。インソール(靴の中敷)作って、外からの力で強制的に土踏まずを持ち上げていればOKと考えてしまっていませんか?
もちろんインソールにも一定の効果はあるのですが、靴を履いている時間しかその効果が持続しにくいという欠点があります。
今回の記事ではインソールを用いずに、股関節をうまく使えるようになることで扁平足を治す方法をお伝えしたいと思います。
※本記事での「扁平足を治す」という状態の定義とは、「下がった土踏まずが高くなる」という外見的なものよりも「土踏まずが潰れるような負担のかかる状態から抜け出す」という意味合いが中心となります。
インソールで扁平足を治す仕組み
インソールは、土踏まずの下にアーチを支える構造を作ることで、外部から強制的に形を補正します。

これにより、
- 足裏の筋肉や靭帯への負担軽減
- 歩行や運動時の一時的な安定性向上
- 継続的な使用による運動学習(インソールがある状態で動く感覚を当たり前のものとして認識させ、インソールがない状態でも同じように動けるように脳に学習させる)
といった効果が得られます。
ただし、外部からのサポートに頼るだけでは「自分の筋肉で土踏まずを支える力」が十分に育ちません。結果として、インソールを外すとすぐに扁平足の状態に戻りやすいのです。
扁平足の原因は、
運動連鎖による骨のアライメント異常
足のアーチは足だけで作られているわけではありません。股関節から膝、スネ、足首といった下肢全体の運動連鎖によって支えられています。

股関節の使い方が乱れると、その影響は骨盤から膝、スネの角度にまで及び、最終的に土踏まずがつぶれる「アライメント異常」が生まれます。
つまり、扁平足は「股関節の使い方が崩れた結果」とも言えるのです。
内股・ガニ股はどちらも扁平足を引き起こしやすい。
扁平足を招く姿勢の代表例が 内股(X脚:股関節内旋位) と ガニ股 (O脚:股関節外旋位)です。

内股が扁平足を引き起こすメカニズム
内股の人は大腿骨(太ももの骨)が内側にねじれ、膝が内方向へ倒れやすくなります。
この結果、スネの骨が内側に傾くことで足首も内側に倒れる「過回内」が起こり、土踏まずが押しつぶされてしまうのです。


このとき同時にスネの骨が外向きに捻じれてしまうことで、膝が内を向きながらつま先が外を向く『knee in – toe out』という内股とガニ股が合わさったような症状にも発展しやすいため要注意です。
ガニ股が扁平足を引き起こすメカニズム
一方でガニ股の場合、大腿骨が外に開きすぎるため、膝が外に流れてしまいます。
するとスネが外側へ傾き、O脚のような脚の形状に変化します。足首は外方向に倒れ、内側のアーチを支えるための構造的な安定性が得られずに扁平足へとつながります。


内股もガニ股も、方向こそ違いますが、どちらも「土踏まずが潰れる力学」を生んでしまう点では共通しているのです。