年末の大掃除。
日常的に掃除しないところまで掃除する機会も多く、慣れない動きで身体を壊してしまっていませんか?
今回の記事では、大掃除の中でも窓や壁、床などの『拭き掃除』に活きる身体づかいのコツをお伝えします。
指先に力を入れすぎてはいけない。
拭き掃除をするときには、手に雑巾などを持ち、掃除をする対象物(窓や床など)に押し付けて圧をかけながら拭きますよね。
このときできるだけ「指先だけ」に圧をかける拭き方をしないように注意しましょう。
指先を使いすぎているのかどうかは、雑巾の汚れのつき方で見分けることが可能です。
指先に常に力を入れすぎていると、押し付けた指先部分が「点」で汚れやすいのに対し、指全体や手のひらを使えていると広い「面」が汚れやすくなります。
掃除の場面に応じて指先や手のひらを使いこなせていれば問題ありませんが、常に指先ばかりに力が入りすぎていないかはしっかりとチェックしておきましょう。
指先に力を入れすぎると指や手首が硬くなりやすいだけでなく、腱鞘炎などのリスクが高まります。指を使う場合でも、なるべく指の腹の『広い面』を使うように意識しておくと、より指を守りやすくなります。
コツは、「手から遠いところから動く」こと。
手や肩を痛めやすい方の身体づかいの特徴として上記のように、「手先末端に力を入れすぎてしまう」癖を持っている方が非常に多いです。そのような方は手の甲に腱が浮き出やすく手のひらの厚みが薄いのも一つの特徴です。
手先を使うときに手先を意識しないためにどうすれば良いのか?
それは手の動きを「肘」で操作し、肘の動きを「脇」で操作し、脇の動きを「脇腹」で操作し、脇腹の動きを「骨盤」で操作し、骨盤の動きを「股関節」で操作し、股関節の動きを「カカト(足裏)」で操作するのです。
つまり手先から遠いところから動き、その動きで手先を操るということです。
そのためにも上記「」の部位の動きを意識的にコントロールできるようになる必要があります。
低く大きく動くには股関節の柔軟性が必須
普段掃除しない場所は、低いところも多くあるもの。低い姿勢で動くには股関節の柔軟性が必須です。硬い股関節を柔らかくするには、まず下にあるストレッチに取り組んでみてくださいね。
Wipe Clean – 拭き掃除トレーニング –
ここまで書いてきたことを意識して、拭き掃除を全身の動きの繋がりを感じるためのトレーニングに変えましょう。
そのコツが下の動画の中にあります。
年末の大掃除は慣れない動きだからこそ、普段の動きの癖や苦手な動きに気づく良い機会になります。
普段意識しない動きを意識して取り組んでみてくださいね。
THE コツ™️ TRAINING
堤 和也