剛=強さ
柔=柔らかさ、しなやかさ
一見すると、この二つは相反するもののように感じるかもしれません。
しかし実際には、剛と柔は共存させることが可能であり、むしろ身体のパフォーマンスを高めるためには欠かせない要素です。
剛を身につけるためには「トレーニング」、
柔を身につけるためには「ストレッチ」。
そのように分けて考えられることが多いのですが、剛と柔を別々に鍛えるだけでは十分とは言えません。
本当に高いパフォーマンスを発揮する身体を目指すのであれば、「強さを発揮しながらしなやかに動く」という、剛と柔が共存した状態を身につける必要があります。
そのためには、筋力トレーニングとストレッチを個別に行うだけでなく、剛柔を同時に求めるエクササイズに取り組むことも重要です。
今回の記事ではこの剛柔を共存させたトレーニングのあり方について考えていきたいと思います。
『剛』だけでは、動きが硬くなる。
剛は強さそのものなので、
・強い力を対象物に伝えられる
・強い力を加えられた場合に耐えることができる
このような能力になります。

剛に偏ったトレーニングで陥りやすい問題は、
例えばウェイトトレーニング、キツい姿勢に耐える運動ばかりしていて、発揮できる力は強くなったのに、身体が硬くなり、動きが鈍くなってしまうような状態です。
『柔』だけでは、力強さが失われる。
柔はやわらかさ、しなやかさなので、
・広い可動域で身体を動かせる
・力感なく、全ての骨が波打つように動かせる
といった能力になります。

剛とは逆に柔に偏ったエクササイズで陥りやすい問題が、
ストレッチやヨガでもゆっくりした動きばかりしていて、可動域は広いのに、力を上手く伝えられず弱い、そして瞬発力がないような状態です。
剛柔併せ持つための
トレーニングの考え方
では、剛柔併せ持つためのトレーニング、ストレッチはどのように考えれば良いでしょうか?
そのヒントの一つが、
「どのような状況にあっても、その状態から動き続けられる余裕を持ち続ける」
ということ。
つまり、
ストレッチしていて「これ以上筋肉を伸ばすことができない」と思ったところで動くことができるということ。
トレーニングしていて「キツくて堪えるのがやっと」と思ったところで動くことができるということ。
①揺れる
→ ②ポジションを変える
この「動く」というのもまずはそのストレッチ、トレーニングにおいて、キツいところで揺れるところから始めると良いでしょう。揺れるためには、力を適切に伝えつつも、余計な力を抜く必要があり、これがキツいところで動ける前提になっていきます。
そして、揺れ動くことができるようになれば、キツいところから違う姿勢へとポジションを変えことができるようになることを目指しましょう。
Aというキツい姿勢からBという次の姿勢に移る。
限界に思えるような場面で動き続ける中で、柔軟性を高めつつ、力感を可能な限り削ぎ落としつつ、動くために必要な力の伝達能力は最大化する。
これが剛柔併せ持った状態のまま動き続けるための極意です。
※「力の伝達能力」と「筋肉の収縮力」は別物です。
動画で見てみよう!
今回は空手の突きに必要な体幹部分の回旋の動きを、柔らかくも、強く素早く扱えるような状態に変えていくためのトレーニングを構築していきました。
あらゆるトレーニングにおいて、
目標とする状態に近づくために、
その目標とするものがどのような要素で成り立っているのか?
その習得へ向けたトレーニングにはそのうちのどのような要素が含まれているのか?
さらにはトレーニングの目的となる動きが正しく行えているのか?
実際にトレーニング動作の中で成立させられる動きが出来ているのか?
というところが非常に重要となります。
昨今、SNSやYoutubeでトレーニング動画がたくさん配信されていますが、その意味目的を理解し、今の自分の課題を正確に見極めた上で取り組めるとベストです。
何をどのように取り組めばいいのかわからない方、上手く出来ているのか確認が難しい方は、是非プロの力も借りてみてくださいね。
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カラダ Design Lab.
代表 堤 和也