近年、家庭環境の欧米化により畳の部屋が少なくなり、フローリングに椅子やソファを置いて生活することが当たり前になってきている中で、日本人でも地べたにしゃがみ込むことが苦手な方が増えています。

上の記事では、日本古来からの様々な床坐の方法を紹介しています。
和式トイレでしゃがめない子どもが多いとも言われていますが、これも原因は同じです。

単に慣れていないだけという場合もありますが…
幼いころは問題なくしゃがみ込めていたのに、年齢を重ねるとともにしゃがみにくくなる…
この問題をどうすれば解決できるようになるのか?
今回は、上手にしゃがみ込むためポイントとそれを身につけるエクササイズをご紹介します。
しゃがめない原因は足首の硬さではない。
しゃがむことが苦手な場合、多くの方は足首の硬さを原因としてあげますが、原因はそれだけではありません。
もちろん足首が硬すぎるとしゃがみ込めない場合がありますが、そのほとんどは怪我の後遺症や疾患などによる影響がある場合です。日常的に問題なく生活できている、運動を行えるレベルでの足首の硬さは大きな問題ではありません。「柔らかければしゃがみやすい」という程度です。
足首の硬さでなければ、何が原因となっているのか?
その原因とは『股関節の硬さと使い方』です。
問題は股関節の硬さと使い方
なぜ股関節に原因があるのか?
下の写真を見てみましょう。

これはうまくしゃがめている場合です。
逆にしゃがみ込めない場合、このようになります。

何が違うのか?
それは、脚の付け根の開き具合です。
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