④後ろ脚で地面を押す感覚をつかめ
抜重によって初動に必要な力源を手に入れたら、次はその力をうまく利用して次の動作に移る準備が必要となります。そのために必要なのが「進行方向と逆側の足を利用して地面を押す」こと。そしてその力を全身に伝えて、進行方向に向かって身体を押し出すことができるようになる必要があります。
ここで①のトレーニングで行った『バックランジ』が非常に重要となるので、後ろ脚でしっかりと地面を捉えられているかどうか再確認しながらもう一度取り組んでみましょう。
以下の記事で紹介している『壁キック』は、ステップに必要な「後ろ脚で身体を押し出す動き」が上手くできているかどうかの確認が感覚的に行える非常に優秀なトレーニング方法です。
⑤前脚を外せ
さぁどんどんと最速の初動ステップを身につけるための要素が揃ってきました。あともう一息です。
次は重心の乗っている、体重のかかっている足を地面から外すことで、身体が倒れそうになる力も初動の力源として利用します。③の抜重と動きのイメージとしては近いのですが、③では「落下」が中心だったものがこの⑤では片脚を支点に「倒れる」動きが中心となります。
私はこれを『前脚外し』と呼んでいます。この前脚外しの記事・トレーニング動画は現在準備中ですので、今しばらくお待ちください。

⑥浮身を扱いこなせ
地面を蹴ってジャンプすることなく、身体を宙に浮かび上がらせることで、初動で出遅れる原因となる一踏ん張りを消すと同時に初動に必要な力源を一瞬のうちに強く生み出すことが出来るようになるのが『抜重』でした。今回の『浮身』ではいつでも抜重できる準備ができている状態を当たり前とし、この抜重で宙に浮いている間の一瞬で足の配置を変えることで、あらゆる方向への動きを瞬時に作り出せるようになることを目指します。